"別れとは、再会するためにあるものだ"

タイトルの言葉は、あるドラマでのセリフでとても印象に残ったので、使わせていただきました。そんな出会いも含めて、人間って、仕事って、生活って、女性って、・・・と様々なことを記していきます。

日曜日, 12月 23, 2007

手紙

 AMのテニスレッスン中に、北の空に見えたくっきりした虹。今年で2回目か3回目かな、虹を見たのは。小さい頃は本当に空に虹色の橋が架かっていると思っていてどこの地面から立ち昇っているんだろうって不思議に思っていた。雨と光のいたずらって時には人の心を和ませてくれるよね。

 街中はクリスマスムード一色。うちの最寄り駅のイルミネーションは本当にきれい。地元の人たちで毎年一生懸命盛り上げようって伝わってくる。昼過ぎに散髪屋さんで髪を切っていた時、外ではちょっとした出し物で人だかりができていた。実演販売みたいなことから、地元の子供達による聖歌の合唱まで、すっかり雨が上がって少し暖かい外でみんな楽しそうだった。

 最近一人でいると悲しみに敏感になってしまって、涙もろさに拍車が掛かっているよう。今日放送された東野圭吾原作「手紙」を見て、改めて心に深い悲しみと「投げかけ」を感じて、最後の刑務所のシーンでは涙が止まらなかった。この作品、以前ブログに書いたように本当に普段なかなな触れられない社会の現実を上手く表現していると思う。小説とはいえ、どれも実際に起こりうることばかりで現実「殺人犯の身内」で苦しんでいる人はいるはずだと思う。シーンの中で会長が主人公に語った言葉の一言一言がとても重要なんだね。「差別はなくならない」「そんな中で生きていくしかない」と。ちょっと話がそれるけど、年長の人が下の世代に大事なことを訴えていく、伝えていくことってとても大事な事だって最近感じている。人間の成長って経験するだけではなく教えられて延びていく部分も大きい要素。社会を築く上で人を育てることは人として大事なことだ。

 そして決して手書きでなくても手紙の大切さというものも同時に伝わってきて、大事な時には自分も手紙を書かなきゃなぁと自戒。昔は鉛筆・ペンを持って文章を書くことが好きだったのに、今となってはペンを持つのはクレジットカード購入でサインする時くらい。それじゃダメだよね。

 話を少し戻して、涙もろさの拍車の原因はやはり父の死かな。2ヶ月が経って、ふと思い出すことが多くなった。年の瀬だからなのか、2ヶ月くらいするとそういうものなのかは定かでないけど、思い出すと本当に辛い、つらい、ツライ。だから別のことを考えようとする。そんな繰り返しが多くなってくると精神的にも安定はしないよね。こういうのって仕方のないことなのかなぁ?それこそ耐えて「そんな中で生きていくしかない」んだろうね。俺は幸せになれるのだろうか。